14年前、御代田町に建てさせて頂いた、赤毛のアンの家。

お客様から「バラが咲き始めたので、おいで下さい。」とご連絡頂き、週末に行ってきました。

この日はあいにくの雨でしたが、その憂鬱気分を吹き飛ばすような、夢に見るような憧れの景色。

「バラをまとう家」が迎えてくれました。

満開の手前、この８分咲きくらいの景色が、私は好きです。

窓辺を彩る光景がたまらない美しさです。

ウォールガーデンの主役さんは、「ポールズ・ヒマラヤンムスク」。

淡い小さなピンクがポンポン可憐でかわいい。

脇役さんは、「ハニーサックル」。

この形と香りが、魅力です。

お客様は１４年前に移住されて、御年８４歳なのです。

ご年齢を聞いて信じられない位お若くて、エネルギッシュで、上品な、とても素敵なお客様です。

海外生活が長く、ロンドンにも住んでらっしゃた事もあり･･･

この庭は、まさにナチュラルテイストのイングリッシュガーデン。

バラはじめ様々な花木を、丁寧に愛情こめて育てている、とっておきの庭です。

まるで、ターシャ・チューダーの庭のよう。

こんな可愛らしいお花たちの饗宴で、菩提樹（シンボルツリー）のある庭に迎え入れてくれます。

ゴールデンアカシア、デイジー、クレマチス、ラベンダー、ギボウシたちも、みな生き生きして。

華やかな風景と、心地良い緑陰もあって。

他の花々と競い咲くように、ジューンベリーが可愛い実を沢山つけていました。

そして、バラ尽くしのおもてなしも頂きました。

手作りのバラの花びらジャムを練りこんだ、とても美味しいシフォンケーキです。

こんなに粋でお洒落なアレンジも、お客様のセンスの良さならではです。

いつも心のこもったテーブルアレンジは、ため息が出るほど感動します。

バラに包まれて憩う、心華やぎ思い出になる時間を過ごさせて頂きました。

どうもありがとうございました。

そして何よりも、私共がお手伝いをさせて頂いた家で、お客様方が心豊かに暮らしを満喫して下さっている様子をうかがい知れる事は、とても嬉しく光栄に思います。